H16年度 第2回企業訪問


医療法人財団尚温会 伊予病院  青木 敏さん

2004年12月9日(木)14:00〜

訪問参加者:

岡田・藤岡・佐々木高雅・高橋・島津・井手・阿部・上松・小澤・久保・松尾・上田・横山・池内・権名津・薬師神・三好・平林・日野   (計19人)

 

病院紹介

(事務部長 重松さん)

 私共の病院は日赤病院などと違いまして療養型の病棟です。
 回復期リハビリテーション(語源は、回復=ハビリス・再び=リ)病院です。
 病院は約290床有ります。伊予病院も10年前までは死期を待つ病院だったが今は自宅へ復帰させる病院へと変わっていきました。
 2ヶ月半で退院できるリハビリを患者さんへ行なっています。


介護保険について

 H17年10月から介護保険の見直しが政府から掲げられています。現在月4万円の部屋で約9万円になる予定です。個室は14万5千円。
 又、住居費を取るなど都市部では月に30万前後の個人負担となりそうです。そうなると、現在のグループホームより利用価格が高くなるんです。
 要介護の基準は1〜5まであります。(1は軽く、5が最も重い介護が必要)
 市町村の基準により定められていますが、本当の平等とは言えず審査の時のジャッジによっては、「こんな元気な方が?」という方が4や5にいるケースも多々あるんです。
 今後の法改正によって、益々要介護1や2や3は施設から断られ、要介護4や5の方を優先する様になってくると思われます。


病院見学

 伊予病院290床と老人保健施設伊予が丘100床の見学をしました。
 施設内は全てリフォーム済みで心地よい雰囲気でした。
 全体的に木目を使う事でウロウロ歩く人が少なくなったそうです。
 1階のデイケアでは以前、仕切り無しで80名が一緒にいましたが仕切りを細かく作る事で帰ろうとする人がいなくなり、本当に穏やかになったらしいです。


地域医療に
ついて

 松山の地域医療における救急体制は遅れています。九州・熊本では24時間365日で救急医療を受けられる病院(松山で言う赤十字病院規模の施設)が約6施設もあるのですが、松山においては個人病院が救急指定病院となっていて満足のいく医療体制には、ほど遠い状況といえます。
 今後の課題はやはり松山の医療現場から日赤・県病院のように医療設備の整った2つの施設が、いつでも24時間365日救急診療体制を確立する事により地域医療のレベルアップに結びつくのではないかと思います。
 しかし、この問題は医師会などで私達の立場が取り上げて実現する事は不可能です。やはり市民の声で盛り上げていって行かなければ実現しません。
 松山金亀ライオンズクラブの皆さんからも是非、市民のみなさんへ「良い医療体制への応援の呼び掛け」を宜しくお願い致します。


まとめ

 病院は急性期病院と回復期病院があるので上手に使い分けてください。
 今の時代、病気は年齢ではありません。私共の患者さんでも30代で今年何人もの脳卒中の方がいます。又、中学生で糖尿病になる人もいるのです。
 生活習慣が変ったことなどもありますが十分に気をつけて下さい。


(文/ 横山 伸也)


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